チーズを楽しむ

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チーズの世界

世界のチーズの歴史

チーズが生まれたのは紀元前4000年頃のメソポタミアと言われています。そこを起源として東西に伝播していったと考えられています。 西側への伝播ルートはアラビア半島を通り、ギリシャ・ローマに伝わります。ローマ時代には裕福な家庭では13種類ものチーズが並べられ、チーズを食べる文化は一般人まで浸透していたようです。その後、ローマがヨーロッパを制覇したことで、ヨーロッパ全土に広がり、土地固有の独特なチーズが発達しました。 一方、東側ルートは紀元前1000年頃、アーリア民族が水牛を連れインドへ進行したことで発展しました。当時の宗教はヒンドゥー教で、ヒンドゥー教では牛が神聖な動物であることからレンネット(元来、仔牛の胃から抽出していたため)を利用せず、カッテージチーズのような酸凝固のチーズが発展しました。インドでは今でも”パニール”と呼ばれるフレッシュチーズです。尚、日本へは東側もう一つのルート、中央アジアを通り、モンゴル・中国を経て伝わりました。

アラビアの民話

アラビアには以下のような古い民話も残っています。 アラビア商人が羊の胃袋で作った水筒に乳を入れてラクダの背にくくりつけて旅に出ました。暑い砂漠の中を歩き続けた商人が喉を潤そうと乳を飲もうとしたところ、白い塊が出てきたというものです。 民話の信憑性は分かりませんが、水筒である羊の胃袋に含まれていた酵素により乳が固まったという原理は現在のチーズ作りと同一です。

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